子宮頸がん検診、受けたことありますか??
子宮頸がん検診を受けていても100%大丈夫なわけではないって知っていますか??
有名人の方の『がん発覚』…というニュースもよく目にしますし、最近は少しずつがん検診に対する意識も高まりつつあるように感じます。
それでも私の身近な人たちの中には
- 子宮頸がん検診は受けたことがない(どこか他人事のよう)
- 1度受けて異常がなかったから大丈夫だろう
という方も結構いるんですよね。
なぜこの話題をしているかというと、私自身が『大丈夫じゃなかったから』です。
本当は病気のことは知られたくない…。しんどかった過去を思い出したくない…。
その思いは今でも強くあります。
それでも、1人でも多くの人に知って動いてほしい!苦しんでいる人に届いてほしい!
やっとそう思えるようになり、この記事を書くことに決めたのです。
自分が経験して感じますが、誰でも子宮頸がん検診で異常が出る可能性はあります。
自分は大丈夫!と思っている人にこそ読んでほしいです。
私の過去の経験を語る上で、ネガティブな表現も出てきます。
不快に思われる方は、『子宮頸がん検診を受ける方法』まで飛んでお読みください。
- 自分のことを後回しにしがちなママ
- がん家系じゃないから大丈夫だと思っている人
- がん検診を受けたことのない人
- 大切な女性のいる男性
- ん~…全員
Contents
異形成(前がん病変)と子宮頸がんについて

異形成(前がん病変)と子宮頸がんについての詳しい説明は、調べればいくらでも出てきます。
ですので、ここでは私が特に知っておいてほしい点を箇条書きにしてお伝えしますね。
- 子宮頸がん発症のピークは20~30歳代。
- ほとんどはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因。
- 大半の女性は、一生に一度はHPV感染する可能性が高い。
- HPV感染しても、9割の人は自己免疫力でウイルスを排除できる。
- 1割の人はHPV感染が長期間持続し、一部の人は異形成(前がん病変)を経て、数年以上をかけて子宮頸がんに進行する。
ほとんどの女性が、知らず知らずのうちにウイルス感染して、知らず知らずのうちにウイルスを排除しているのです。
つまり、“自分にはまったく関係ない”と言える女性はいないに等しいということです。
異形成(前がん病変)が発覚した経緯

異形成(前がん病変)とは、ざっくり言うとがんの前段階のことです。
まずは、私の異形成(前がん病変)が発覚するまでの経緯についてお伝えしていきます。
初めての不正出血
そろそろ生理が終わりそう…という時期のことです。
終わるはずなのに…
終わらない…終わらない!?むしろ増えてない…!?ドバーーーーーーーーッ!!
ある日の朝方5時のことです。さすがにおかしいと思って病院に連絡したものの、痛みがなかったので朝一診察に来るように言われ、布団を真っ赤に染めながら時間の経過を待ちました。
朝一で病院に向かい診察してもらうも原因が特定できず、大きな病院へ。
内診やヒアリングをして、「ホルモンバランスの崩れによる不正出血の可能性が高い」との診断。
実はこの不正出血の1年ほど前から精神的につらい状態が続いていたのです…。
1日がかりの診察が終わる頃には大量出血で貧血になってしまい、車いすも無理で担架で運ばれ点滴数時間…。
その後しばらくはホルモン剤での止血と鉄剤での貧血回復を目指しましたが、どちらの薬も人によっては副作用が強く出てしまうものなんですよね。
私はダブルで副作用がきてしまい、気分が悪すぎてほぼ寝たきり状態が1~2週間続きました。
つわりを思い出すような、船酔いしているような感覚…何もできない自分にただただ絶望感しかなかったです。
細胞診の結果が…!?
不正出血から約2週間後、経過観察で通院。
ホルモン剤を飲むことで止血できたのであれば、不正出血の原因はやはりホルモンバランスの崩れによるもので間違いないとの診断。
ホッとしたのも束の間…
もうこの時点で頭真っ白…。あとで看護士さんにもう一度説明を聞き、血の気が引いてフラフラ状態で帰宅。
「がんの前段階なので、この診断の状態ではまだがんにはなってないですよ。」と言われましたが、
“つまりいつかはがんになるかもしれないってこと…??”と頭の中は負のスパイラル…。
正常な精神状態であれば受け止め方が違ったのかもしれませんが、
このときの私は、ただでさえ精神的に不安定だった上に、不正出血…さらにがんになるかもしれないの!?と、ただただ絶望を感じることしかできませんでした。
本来ならウイルス感染しても自己免疫力でウイルス排除できるところが、このときの私は免疫力低下によりウイルスを排除するだけの力がなかったのです。
そのことに関しても、“まさか自分が…”という思いでいっぱいでした。
精密検査を繰り返し…
精密検査(組織診とコルポ診)の結果は、CIN1(軽度異形成)。
ただ、HPVウイルスの型は31型(がん化しやすい型)。
その時点での手術は必要なかったけど、6ヶ月ごとに検査しながら経過観察する方針に決まりました。
不安で仕方なかった私は結局6ヶ月も待てず、検査を早めてもらうことに。最初の細胞診から4ヶ月経過した頃に再検査(組織診とコルポ診)を行いました。
その結果はCIN3(高度異形成)。
異形成は、軽度→中等度→高度とあり、その後がんへと進行していくのですが、たった4ヶ月で2段階も進行したとは考えにくいのです(可能性0ではないと思いますが…)。
先生も、前回の検査の際も組織を取る場所や取り方によってはCIN3(高度異形成)が出ていた可能性が高いとの見解でした。
ここまで読んでいただいておわかりいただけるかと思いますが、いくら検査をしていても、安心はできないんです。
だからと言って受ける意味がないのではなく、むしろ定期的に検査することでがんになる可能性を限りなくつぶしてほしいのです。
異形成の手術(体験談)

CIN3になってしまったので、手術せざるを得なくなりました。
手術の方法って?
手術の方法としては、大きく2つあります。
1.円錐切除術
2.レーザー蒸散術
1.円錐切除術
これは、その名の通り『切る』んですね。悪いところを切ってなくす方法。
<メリット>:レーザー蒸散術に比べると再発リスクが少ないと言われている。
<デメリット>:切除により頸管が短くなるため、妊娠した際に流産・早産のリスクが上がる。
2.レーザー蒸散術
これは、切るのではなく『焼く』イメージ。全体的にある程度の深さまで蒸散してなくす方法。
<メリット>:日帰り手術が可能な病院も多く、円錐切除術よりは体の負担が少ない。
<デメリット>:円錐切除術と比較すると少し再発リスクが高いと言われている。
ちなみに、CIN3より進行すると子宮全摘出、さらに進行していればさらに摘出範囲も広がる…といった対応が一般的なようです。
レーザー蒸散術を受けました
私の場合は、
✔病変の状態
✔今後妊娠希望があるかどうか
を基準に、レーザー蒸散術を奨められ、受けることにしました。
手術自体は30分程度で終わり。
痛みはそこまでなかったものの、焼かれてる熱い感覚・焦げ臭い感じがあったのは今でも鮮明に覚えています。
大変だったのは術後1週間後ぐらいからの出血。また出血…。
出血自体は術後の経過として普通のことなのですが、術後の出血が多い時期と生理の時期がかぶってしまい、またまた貧血状態に…。
それでも1ヶ月ほどで出血はおさまり、傷の治りも良く、その後の経過は順調でした。
異形成手術後の経過観察(体験談)

手術後は、3ヶ月毎に検査(細胞診)をしながら経過観察を行っていきます。
術後初めての検査
検査の結果が郵送で送られてくるまでに3週間ほどかかりました。
病院によって早い遅いがあるかもしれませんが、少なくとも検査結果が出るまでに2週間程度はかかります。
その間、考えないようにしようと思うのに、どこかそわそわ…毎日郵便受けを見るのが恐い…そんな日々を過ごしていました。
肝心の今回の検査結果は、『異状なし』でした。
心の底からホッとしたし、やっと負のスパイラルから抜け出せたような気持ちになりました。
検査は続く…
でもまたすぐに次の検査がやってきます。
もちろん、結果がどう出るかはわかりません。
良い結果を期待しながら待つことしかできません。
でも、気づいたんです…『子宮は心の写し鏡』だと。
疲れやストレスが溜まっていると、生理不順になりやすいですよね。それと同じ。
マイナス思考・ネガティブ思考になることももちろんあるけど、それが続くと子宮は負のものを寄せ付ける気がしています。言わば、子宮は自分自身そのもの。
結果はその時にならないとわからないけど、それまでの時間を有意義に、楽しく、自分らしく過ごそうと思っています。
子宮頸がん検診を受ける方法

子宮頸がん検診は、以下の方法で受けられます。
- 市区町村等でしている集団検診
- 医療機関(産婦人科)
- 人間ドックのオプション
人間ドックでは、子宮頸がんに限らず乳がん検診も一緒に受けることができます(実施している医療機関によって取り扱いは異なります)。
私は、子宮頸がん検診の結果を受けて全身が心配になり、後から人間ドックを受けたのですが…
一度に全身調べられるので、人間ドックにがん検診を追加する方法はおすすめです!!
今まで人間ドックを受けたことがない方、久しく人間ドックを受けていない方は、ご自身の安心と万が一の場合の早期発見のためにぜひ一度受けてみて下さいね。
“どこの病院で受けられるかわからない”という方は、こちらからも検索・予約ができますのでぜひご利用下さい!!
子宮頸がん検診を受けて下さい!!

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
1人でも多くの人が考えるきっかけになれたら幸いです。
最後にもう一度言います!!
『子宮は心の写し鏡』です!!
自分のことはいつも後回しなママ、不安やストレスをたくさん感じている人…
すべての女性は自分自身の心を大切に、男性は大切な女性の心を気にかけてあげて下さい。(もちろん男性自身の心も大切にして下さいね!)
“ストレスがあるから大丈夫かな…”“最近不調だから不安…”と過敏になりすぎる必要はないですが、定期的な検診でご自身の心と体の声を聴いてあげて下さい!
みなさんのこれからの人生がHAPPYでありますように(^^)♪